pjaxというもの

pjaxというものの話題を目にしたのは昨年だった。

javascriptを用いて動的なページ変化を作ろうと流行ったのはajaxだった。そこにpushStateを用いた履歴管理を含むpjax(pushState + Ajax)なるものが登場した。

Ajaxによるページ遷移はそうではないものに比べて、jsファイルの再ロードや冗長なレンダリングにかかる時間を削減することができる。加えてサーバ側では冗長なHTMLを吐くことを削減できるため、処理時間が短く済む。

通常、Ajaxによる画面遷移では履歴が残らないという問題を持つ。それをpushState関数を使うことで追加できるという。それだけでなく、Ajaxを利用したページ遷移に関連するいくつかの問題も解決している。

Ajaxを用いたページ遷移を行う場合、専用のjsもしくはhtmlの断片を送信することになる。このURLにアクセスした場合、意味を成さない断片をユーザーは手にする。履歴管理をしていても無駄である。この問題の解決にpjaxではHTTPヘッダを用いる。pjaxを利用した画面遷移のURLリクエストに関してはHTTPヘッダにPJAX(HTTP_X_PJAX)を追加する。WebアプリケーションはPJAXヘッダの有無を見ることで、それがpjaxリクエストかどうかを判断し、PJAXリクエストであれば断片となるHTMLを、そうでなければフルセットのHTMLを返信する。

pjaxの最たる例はgithubのレポジトリブラウザとされている。レポジトリブラウザにて何回かの遷移を行った後、アドレスバーに表示されるURLをコピー&ペーストしても、断片ではないフルセットのHTMLが表示される。またレポジトリブラウザの遷移にはアニメーションが用いられるため、フォルダの階層を移動していることが分かりやすい。